世界で初めてのウイルスって?


日々セキュリティの脅威に関する話題が絶えない現代。そもそもウイルスってどこの誰が、いつ作ったものが始まりでしょうか?
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諸説ありますが、『Brain』という名のプログラムが世界で初めてのコンピュータ・ウイルスと言われています。パキスタンにあるソフトウェア販売会社を経営している兄弟が作成したもので、発見は1986年です。
「世界で初めて」と言わしめているのはその感染規模の広さ故で、10万件以上の報告が寄せられたそう。

- 当初、目的に悪意はなかった

当時、兄弟が販売していたソフトウェアはフロッピーディスクに記録されていて、不正のコピーに頭を悩ませていたそうです。1stvirus002
そこで、正規品のデータをコピーして不正に複製したソフトウェアにはインストールする際に自動的に特殊な書き換えをおこなうプログラムを仕込み、起動すると不正コピーに対する警告が表示するような仕組みを考えました。

もともとは現在のウイルスのような悪意ある目的ではなく、自社のソフトの違法コピー対策のためにつくられたプログラムだったそうです。
そのため、表示されるメッセージの中には著作者として社名、氏名、連絡先等詳細が書かれていて、誰がそのプログラムを作成したのかがすぐに分かるようになっていたとか。

現在では目的を問わずウイルスを作成すると犯罪です。

日本ではウイルス作成罪(不正指令電磁的記録に関する罪)という罪に該当し、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金になります。

- Brainの作成者は、いま

ちなみに『Brain』に感染して表示するメッセージ内にあった会社名「Brain Computer Services」は今も「Brain Telecommunication Ltd.」として存続しているそうです。
TED(※)に出演して一般的にもその名を馳せた情報セキュリティのカリスマと呼ばれるミッコ・ヒッポネン氏(Mikko Hypponen)が現地に赴き『Brain』を里帰りさせたという動画が以下で公開されています。

Brain: Searching for the first PC virus in Pakistan
https://www.youtube.com/watch?v=lnedOWfPKT0

余談ですが、上記動画チャンネル「エフセキュア」にて公開されている中に、ナイトライダーファンにはたまらない、David hasselhoffの姿が!!
彼にまつわるマルウェアが存在するためエフセキュアのブログに話題に上がったら、最終的にはFreedome Ambassadorというポジションにまでなってもらってしまった、という面白い話みたいです。いいなー。

ミッコ・ヒッポネン氏のTED出演も以下に紹介させていただきます。
(翻訳付) http://www.ted.com/talks/mikko_hypponen_fighting_viruses_defending_the_net?language=ja
(英語版) http://www.ted.com/talks/mikko_hypponen_fighting_viruses_defending_the_net?language=en

(※)TED(テド、英: Technology Entertainment Design)とは、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチ(過去にはモントレー)で年一回、大規模な世界的講演会を主催しているグループのこと。(wikipediaより)
関連リンク
Brain (computer virus)
http://en.wikipedia.org/wiki/Brain_%28computer_virus%29
TED
http://www.ted.com/