国内20万台のPCが感染する不正送金ウイルス「GameOverZeus」


インターネットバンキングでの不正送金に使用される、「GameOverZeus」と呼ばれるウイルスが日本国内20万台のPCに感染している問題で、警察庁がFBIやユーロポールなどの海外機関と協力して感染したパソコンの特定を急ぐとともに、被害の確認や対策を進めていく方針を明らかにしました。

この「GameOverZeus」と呼ばれるウイルスは、感染すると金融機関のインターネットバンキング画面へアクセスすると、偽の利用者の情報入力画面を表示させ、個人情報を騙し取られてしまいます。この盗まれた情報をもとに、不正送金が行われるという仕組みです。またさらに、このウイルスに感染することで、情報が窃取されるだけでなく、身代金要求型ウイルス「Cryptolocker」の配布等、他の犯罪の実行にも利用されてしまうことが確認されています。

GameOverZeus感染状況_FBI

 

2013年の不正送金被害総額は2012年の約28倍に拡大

日本国内においても、インターネットバンキングの不正送金被害総額は一昨年の4,700万円から昨年は14億1,700万円と、被害総額が1年で約28倍も拡大しており、悪化の一途をたどっています。(警察庁調べ)

被害拡大の裏側には、今回のようなウイルスも一端を担っており、昨今のウイルスは被害者のパソコンのシステムを破壊することを目的として作られているものよりも、営利目的で配布されることが主流となっていることが一因として考えられます。

 

「自分は大丈夫」ではなく、被害にあう前にウイルス対策を

こういったウイルスからの被害を避けるためにも、「自分は危険なサイトは訪問していないから大丈夫」と考えずにセキュリティソフトなどの対策を行うことが推奨されます。

また、もしウイルスに感染していた場合には、インターネットバンキングのIDやパスワードが盗みとられた疑いがあるため、ウイルスを駆除したあとに、インターネットで利用する全てのパスワードを変更することが推奨されます。

 

参考:
警察庁 サイバー犯罪対策 http://www.npa.go.jp/cyber/goz/
Security NEXT http://www.security-next.com/049276